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起業・独立2024年8月14日
法律事務所は経営難?経営戦略や年収と成功するコツ4つを簡単に解説
法律事務所の経営に不安を感じていませんか?
弁護士になるまでの間に法律は勉強しても、経営については学ばないため、どうすれば上手くいくのか分からないことも多いですよね。
法律事務所の経営とは、法律業務を提供する組織を運営し、クライアントのニーズに応えるためのサービスを効率的かつ効果的に提供するプロセスを指します。
法律事務所の経営形態としては、一人事務所と共同事務所があります。
法律事務所は経営難と言われており、競争が激化していることは事実ですが、正しく努力すれば若手であっても新規に参入する余地は十分にあります。
法律事務所が成功するコツとしては、サービスの質を徹底するのは当然のこととして、専門性を確立し、集客を高めたうえで、ランニングコストも抑える必要があります。
法律事務所を経営した場合の年収は数百万円~数千万円程度となることが多いですが、軌道に乗れば億を超えることもあります。
実は、法律事務所の経営は、基本事項さえしっかりと行えば決して難しいものではないのです。
この記事をとおして、多くの弁護士の先生に法律事務所の経営についてのノウハウを共有することができればと思います(適宜情報をアップデートしていく予定です)。
今回は、法律事務所の経営について、経営戦略や年収と成功するコツ4つを簡単に解説していきます。
具体的には、以下の流れで説明していきます。
この記事を読めば、法律事務所の経営についてよくわかるはずです。
目次
1章 法律事務所の経営とは
法律事務所の経営とは、法律業務を提供する組織を運営し、クライアントのニーズに応えるためのサービスを効率的かつ効果的に提供するプロセスを指します。
法律事務所の経営には、ビジネスとしての側面と法律家としての専門性を両立させることが求められます。
具体的には、法律事務所の経営では、ビジネスプランの策定、クライアントの獲得と管理、財務管理、人材管理、業務効率化、コンプライアンス管理といったことが必要となってきます
事務所の経営側に回るとプレーヤーとして事件対応だけをしていればいいというわけではなくなってくるのです。
2章 法律事務所の経営形態
法律事務所の経営形態には、いくつかあります。
どのような経営形態にするかは、事務所経営の根幹に関わるものであり、慎重に決める必要があります。
大きな分類としては、単独事務所と共同事務所があります。更に、共同事務所の中には、収入共同型と経費共同型があります。
それでは、これらの経営形態について順番に説明していきます。
2-1 単独事務所
法律事務所の経営形態の1つ目は、単独事務所です。
最もシンプルな経営形態であり、一人の弁護士が代表として事務所を経営していく方法です。
仲間割れが生じにくいですし、意思決定もスピーディーとなります。
ただし、売り上げも自分で上げなければならず、経費も自分ですべて負担する必要があるため、代表弁護士の負担が大きくなっています。
2-2 共同事務所
法律事務所の経営形態の2つ目は、共同事務所です。
共同事務所とは、複数人の弁護士によって事務所を経営していく方法です。
共同事務所には、収入共同型と経費共同型があります。
収入共同型とは、すべての弁護士の売上を一つの財布にまとめ、そこから経費を支払い、残った利益を各弁護士に配分する形態です。
すべての弁護士が同じ利益を得るため、個々の収入格差が生じにくいという利点があります。
一方で、労働意欲に悪影響を与える可能性があり、努力や成果が必ずしも収入に反映されないため、働くモチベーションが低下するリスクがあります。
そのため、収入共同型は、あまり一般的ではありません。
経費共同型とは、各弁護士の収入は別々に管理し、事務所の経費のみを決められた割合で分担する形態です。
事務所維持費用を分担することで、経費を節約できるという利点があります。
一方で、経費の負担割合に対する不公平感や、収入の差による不満が原因で、紛争が起こることがあります。とくに、収入の多い弁護士が多くの事務リソースを使用し、収入の少ない弁護士がその経費を分担することに不満を抱くケースが多いです。
そのため、経費共同型の事務所でも分裂や合併が繰り返されることがあるとされています。
3章 法律事務所は経営難?
法律事務所は経営難と言われており、競争が激化していることは事実ですが、正しく努力すれば若手であっても新規に参入する余地は十分にあります。
弁護士の人数は、2011年には3万0488名だったのか、2023年には4万4916人となりました。
(出典:日本弁護士連合会:基礎的な統計情報(2023年) (nichibenren.or.jp))
弁護士数が増加したことに伴い、弁護士も選ばれる立場となり、たくさん案件の相談が来る弁護士もいれば、全然相談が来ない弁護士も出てきています。
弁護士の「勝ち組」と「負け組」が明確に分かれてきてしまっているのです(第17回弁護士業務改革シンポジウム参照)。
もっとも、これは何もしないでも問い合わせがたくさん来る時代ではなくなったという意味に過ぎず、他の業界に比べればまだまだ事務所経営は行いやすくなっています。
高い参入障壁に守られている一方で、身一つで仕事をすることができ開業に必要な資金も少ないためです。
現在も、規模を拡大している法律事務所は、どんどん大きくなっていており、決して業界全体が経営難となっているわけではないことがわかります。
そのため、現在でも、法律事務所の経営は、基本事項さえしっかりと行えば決して難しいものではないのです。
4章 法律事務所の経営戦略|成功する4つのコツ
法律事務所を経営する際には、経営戦略が重要となってきます。
たくさんの弁護士がいる中で生き残っていくには、漫然と仕事をしているだけでは上手くいきません。
具体的には、法律事務所の経営を成功させるためのコツとしては、以下の4つがあります。
それでは、これらのコツについて順番に説明していきます。
4-1 コツ1:専門性を確立する
法律事務所経営のコツの1つ目は、専門性を確立することです。
弁護士が増えてくる中で、顧客は自分が直面している問題に精通している弁護士に相談したいという需要が高まってきています。
離婚事件は離婚が得意な弁護士、相続事件は相続が得意な弁護士、交通事故事件は交通事故が得意な弁護士といった形で探しているのです。
そのため、事務所としてどの分野に注力していくかということを決めて、その分野に強い事務所としてブランディングしていくことが大切です。
4-2 コツ2:集客力を高める
法律事務所経営のコツの2つ目は、集客力を高めることです。
案件の相談が来なければ、弁護士がどれだけ優秀でもその能力を発揮することはできません。
また、売り上げが上がらなければ、事務所を維持することも困難です。
例えば、集客用にWEBサイトを制作したうえで、定期的に有益なコンテンツをアップしていくという方法があります。
他にも、異業種交流会などに積極的に参加して人脈を築き紹介により案件を獲得するという方法もあります。
弁護士の集客については、以下の記事で詳しく解説しています。
4-3 コツ3:ランニングコストを下げる
法律事務所経営のコツの3つ目は、ランニングコストを下げることです。
ランニングコストが高いと、毎月売り上げなければならない金額も大きくなっていき、売り上げがあがらない月が続くとすぐに事務所の維持が難しくなってしまうためです。
例えば、大量にポータルサイトに登録したり、リスティング広告に高額な費用をかけたりすると、問い合わせは来るかもしれませんが、その場しのぎにすぎず経営は苦しいままとなります
4-4 コツ4:サービスの質を徹底する
法律事務所経営のコツの4つ目は、サービスの質を徹底することです。
法律事務所を経営するうえで質の高いサービスを提供するというのは当然のことであり、一番大事なことです。
「良い事件処理をした対価はまた新しい事件が来ること」、「事件に真剣に取り組んでいたらいつの間にか独立できていた」といった話を聞いたことがある方もいるでしょう。
ある意味ではこのような発言も真実なのです。
5章 法律事務所の経営と年収|数百万円~数千万円
法律事務所を経営した場合の年収は、数百万円~数千万円程度です。
法律事務所を経営する弁護士の年収は、事務所の規模、専門分野、所在地、クライアント層、そして個々の弁護士の経験や実績によって大きく異なります。
月に4件程度、国選や法テラスをとおして受任をするだけでも、月の売り上げは40万円~50万円程度となります。
そのため、少なくとも、年間売り上げは480万円~600万円となるはずです。
扱う案件の単価が高くなれば売り上げも上がっていき、数千万円規模になっていき、軌道に乗れば億を超えることもあります。
そのため、法律事務所の経営は、まだまだ夢のある業界といえるでしょう。
6章 法律事務所のWEBサイト制作はリバティ・ベル株式会社にお任せ!
リバティ・ベル株式会社は、弁護士が代表取締役を務める会社であり、弁護士のWEBサイト制作に力を入れています。
WEB制作業者はたくさんありますが、業者ごとに得意不得意があり、弁護士業界に精通している業者はごくわずかです。
リバティ・ベル株式会社では、法律事務所のホームページやオウンドメディアの運営について圧倒的な経験とノウハウを確立しています。
例えば、弁護士がホームページを制作するにあたっては、「品位を害するような記載はしたくない」、「解決事例を自分で更新できるようにしたい」、「料金表を簡単に更新したい」、「所属弁護士会は必ず書いて欲しい」などの要望があるはずです。私自身がそうでした。
是非、先生方が独立するにあたって法律事務所の財産となるホームページを制作させていただければ幸いです。
まずはオンライン(ZOOM)にて簡単に先生のご要望をおうかがいさせていただき、適切なサービスをご提案させていただきます。
お気軽にお問合せください。
料金表については、以下のページから確認いただくことができます。
WEBサイト制作 | リバティ・ベル株式会社 (libertybell-corp.com)7章 まとめ
以上のとおり、今回は、法律事務所の経営について、経営戦略や年収と成功するコツ4つを簡単に解説しました。
この記事の要点を簡単に整理すると以下のとおりです。
この記事が法律事務所の経営に悩んでいる弁護士の先生の助けになれば幸いです。
以下の記事も参考になるはずですので読んでみてください。