-
集客・マーケティング2024年3月30日
弁護士の営業方法(営業活動)8つ!営業戦略と営業力を上げるコツ【禁止事項に要注意】
弁護士の営業について知りたいと悩んでいませんか?
昨今では、弁護士も営業をしなければ案件を獲得することが難しくなってきていますので、自分も何か行動を起こした方がいいのか不安になりますよね。
弁護士の営業戦略の基本は、潜在顧客に広くアプローチし接点を持つことです。
具体的には、弁護士の営業方法を8つ厳選すると以下のものがあります。
一方で、弁護士が営業を行うにあたっては、職務基本規程や広告規程を遵守する必要があり、禁止されている営業方法にはならないように十分に注意をしなければなりません。
弁護士が営業力を上げるためには、いくつかのコツがあり、中でも、自分の得意営業方法を見つけることと、継続的に努力することは非常に重要です。
実は、弁護士の営業競争については年々激化の一途を辿っていますが、正しく努力することで独立できるだけの営業力を身に着けることも十分に可能です。
私のノウハウや知識を共有することで、少しでも多くの先生に弁護士業界に希望をもっていただき、独立をあきらめてしまう先生や廃業してしまう先生を減らすことができれば幸いです(随時アップデートしていく予定です)。
この記事は、独立を目指している弁護士の先生、アソシエイトを数年経験したものの中々個人事件を取ることができないという先生、独立したものの売上が上がらず困っている先生を主な対象として、執筆しています。
今回は、弁護士の営業方法(営業活動)8つを説明した上で、営業戦略と営業力を上げるコツを解説していきます。また、弁護士が営業活動を行うにあたって、禁止事項についても説明します。
具体的には、以下の流れで説明していきます。
この記事を読めば、弁護士としてどのように営業をすればいいのかがよくわかるはずです。
目次
1章 弁護士の営業戦略の基本|潜在顧客へのアプローチ
弁護士の営業戦略の基本は、潜在顧客に広くアプローチし接点を持つことです。
弁護士は、その職業上、直接的な営業との相性がよくありません。事件を抱えている方々に直接電話をしたり、文書を送ったりという方法でのアプローチが難しいのです。
そこで、常日頃から、依頼者となる可能性のある方々に自分がどのような魅力を持った弁護士なのかということを知っていただくことが大切です。
いざ事件に直面した場合や、身近に弁護士を探している方がいる場合に、自分のことを思い出してもらえるようになると、相談も増えてきます。
目安として、弁護士として独立するには、自分が弁護士であるということを1万人程度に知っていただく必要があるなどと言われることがあります。
ただし、昨今の情勢からは、弁護士であるということを知ってもらうだけでは、中々、相談してもらうことはできません。
市民の弁護士へのアクセスが改善してきているため、簡単に弁護士を探せるようになっているためです。
そのため、自分が弁護士であるということだけではなく、どのような魅力を持っているのかも含めて、より多くの潜在顧客に知っていただくことを目指していくことになります。
2章 弁護士の営業方法(営業活動)厳選8つ
弁護士の営業方法(営業活動)は、一つではありません。
そのノウハウについても、弁護士業界で共有されてきています。
例えば、弁護士の営業方法(営業活動)を厳選すると以下の8つです。
それでは、各方法について順番に説明していきます。
2-1 方法1:異業種交流会・各種団体への参加
弁護士の営業方法の1つ目は、異業種交流会・各種団体への参加です。
異業種交流会については、SNSやWEBサイトなどで参加者を募集していることもありますので、応募して参加します。
各種団体への参加については、ライオンズクラブ、BNI、青年商工会議所(JC)などへ参加している方が多いです。
様々な業種、職種の方と接点を持つことができますので、密接な信頼関係を構築することができれば、相談や顧問のお願いなどをしてもらえることもあります。
ただし、向き不向きがあり、苦手な方ですとストレスになってしまい、結果も出ないことがあります。
2-2 方法2:セミナーの企画
弁護士の営業方法の2つ目は、セミナーの企画です。
いわゆるイベント企画型の営業活動であり、企業や個人事業主との接点を持ちたいと考えているような場合には有効な方法です。
自分の得意な分野について、関心のあるトピックを発信することができます。
また、登壇することで先生として意識してもらいやすくなります。
ただし、セミナーの開催を周知して、参加者を募らなければいけませんので、ノウハウが必要となります。
2-3 方法3:法律相談会の企画
弁護士の営業方法の3つ目は、法律相談会の企画です。
これもイベント企画型の営業活動に分類されますが、その場で直ぐに相談を受けることができますので、受任までの距離も近いです。
ただし、やはり法律相談会を行っていることを多くの方に知っていただかなければ、相談が来ないのでノウハウが必要となるでしょう。
相談場所の確保や広報活動に一定のコストも必要となります。
2-4 方法4:先輩や同期の弁護士への挨拶
弁護士の営業方法の4つ目は、先輩や同期の弁護士への挨拶です。
なんだかんだ一番紹介をしてくれるのは同業の弁護士です。
年次が上になるにつれて、取扱い分野が専門化していきますので、自分が取り扱っていない案件は他の弁護士を紹介することが多くなります。
自分がどのような分野を取り扱っているのかをアピールしたり、独立した際に挨拶などしたりすると、事件を紹介してくださる先生も多くいます。
そのため、先輩や同期の弁護士との関係を強固とすることについても、営業の一つとなります。
2-5 方法5:既存顧客からの紹介・再依頼|目の前の事件に全力で取り組む
弁護士の営業方法の5つ目は、既存顧客からの紹介・再依頼です。
「全力で事件を取り組んでいたら、いつの間にか相談が増えていった」という言葉は、この業界で働く方であれば一度は聞いたことがある言葉だとは思います。
目の前の事件に全力で取り組むことで、既存顧客に満足してもらうことができ、また依頼をしてもらえたり、他の相談者を紹介してもらえたりします。
これは実際によくあることで、弁護士として最も嬉しい瞬間の一つでもあります。
受けた事件に一生懸命取り組むことも大切な営業活動の一つなのです。
2-6 方法6:ホームページ運用|ブログ発信等【おすすめ】
弁護士の営業方法の6つ目は、ホームページの運用です。
ブログや記事などとして情報を発信していくことで、自分の考え方や得意な分野、関心のあるトピックなどを多くの方に知ってもらうことができます。
悩みを抱えている方に、あなたが発信した情報を読んでもらうことで、最初の接点を持つことができるのです。
あなたの発信している情報が魅力的であれば、この弁護士の先生に依頼したいと考え、問い合わせをしてもらえることもあります。
正しく運用すれば結果が出やすく、飲み会やゴルフなどの昔ながらの営業が苦手な方でも可能な方法なので、おすすめの方法です。
2-7 方法7:SNSによる情報発信
弁護士の営業方法の7つ目は、SNSによる情報発信です。
SNSは弁護士個人としての魅力を発信することに優れています。
SNSであれば個人でも、大手の事務所に十分対抗することができます。
ただし、職務上の品位を守りつつ、人を惹きつけるような情報を発信し続けなければならないので、センスが求められます。
2-8 方法8:本の出版
弁護士の営業方法の8つ目は、本の出版です。
本を出版することで、その分野における専門性をアピールしやすくなります。
知り合いの方々に献本をすることでその分野に注力していることを知ってもらうことができますし、相談者と話す際にも話題の一つとなることもあります。
勿論、本を読んだ方から相談をいただけることもよくあります。
出版の機会があれば積極的に手を挙げるといいでしょう。
3章 弁護士に禁止されている営業方法5つ
弁護士には禁止されている営業方法があります。
職業の倫理があり、弁護士職務基本規程と広告規程を遵守しなければいけないためです。
例えば、弁護士に禁止されている営業方法としては、以下の5つがあります。
それでは、これらの禁止された方法について、説明していきます。
3-1 禁止方法1:飛び込み営業・訪問営業
弁護士に禁止されている営業方法の1つ目は、飛び込み営業・訪問営業です。
弁護士は、原則として、面識のない者に対し、訪問による広告をしてはならないとされています。
そのため、飛び込み営業や訪問営業をすることはできません。
ただし、法律事務の依頼を希望する者からの請求があった場合などは例外とされています。
3-2 禁止方法2:営業電話(テレアポ)・営業メール
弁護士に禁止されている営業方法の2つ目は、営業電話(テレアポ)・営業メールです。
弁護士は、原則として、面識のない者に対し、電話や電子メールによる公告をしてはならないとされています。
そのため、営業電話や営業メールをすることはできません。
ただし、営業電話については、法律事務の依頼を希望する者からの請求があった場合などは例外とされています。
また、営業メールについては、その者の承諾を得た場合は例外とされています。
3-3 禁止方法3:特定事件の勧誘
弁護士に禁止されている営業方法の3つ目は、特定事件の勧誘です。
弁護士は、特定の事件について、依頼を勧誘することが制限されています。
ただし、所属弁護士会の承認を得ることで、特定の事件について勧誘することができる場合もあります。
3-4 禁止方法4:非弁提携
弁護士に禁止されている営業方法の4つ目は、非弁提携です。
どの先生も知っていることではありますが、弁護士は、いわゆる非弁活動を行う無資格者と提携することを禁止されています。
どれだけ営業に困っていても、非弁業者の食い物にされないように気を付ける必要があります。
3-5 禁止方法5:紹介を受けたことへの謝礼の支払い
弁護士に禁止されている営業方法の5つ目は、紹介を受けたことへの謝礼の支払いです。
弁護士は依頼者紹介の対価の支払い、受け取りを禁止されています。
例えば、他の業界ではよくあることはではありますが、紹介を受けたことのお礼として1割を紹介料として支払うと言ったことはできないのです。
4章 弁護士が営業力を上げるには?営業できない弁護士にならないコツ6つ
弁護士が営業力を上げるためには、いくつかのコツがあります。
私が言えたことではないのですが、どうしても職人気質な方が多い業界であり、企業での社会人経験がある方も多くありません。
なので営業ができない弁護士というのは決して珍しくはなく、むしろ大多数の弁護士が営業を苦手としていると言っても過言ではないでしょう。
営業できない弁護士にならないコツとしては、以下の6つがあります。
それでは、これらもコツについて順番に説明していきます。
4-1 コツ1:得意な営業方法を見つける
弁護士が営業力を上げるコツの1つ目は、得意な営業方法を見つけることです。
営業方法は一つではなく、向き不向きがあります。すべての営業方法を上手くできる必要はなく、どれか一つ自分に合った方法を見つけることができればいいのです。
飲み会やゴルフなどの接待が得意な先生は、交流会や各種団体への参加だけでも、独立できてしまうこともあります。
一方で、このような方法が苦手な先生は、サイト運営・ブログ記事の発信等のオンライン上での営業活動だけで成果を出す先生もいます。
このように自分に合った得意な営業方法を見つけることがおすすめです。
4-2 コツ2:営業の得意な弁護士を参考にする
弁護士が営業力を上げるコツの2つ目は、営業の得意な弁護士を参考にすることです。
上達するには誰かの真似をするのが一番です。
営業の得意な先生がどのようにして案件を獲得しているのか、よく見てみるととても参考になるでしょう。
同じ事務所の個人事件をたくさん持っている先生、独立した先生などに相談してみましょう。
4-3 コツ3:継続的に努力する
弁護士が営業力を上げるコツの3つ目は、継続的に努力することです。
営業活動は一朝一夕で結果が出るものではありません。
何か月もかけて、場合によって年単位で、努力を継続していくことで、ようやく結果が出てきます。
そのため、弁護士が営業力を上げるには、継続的に努力をし続けることが重要です。
4-4 コツ4:自分を追い込む
弁護士が営業力を上げるコツの4つ目は、自分を追い込むことです。
アソシエイト弁護士として、毎月固定の報酬を事務所からもらえる状況だと、生活が保障されてしまいますので、どうしても苦手な営業活動を後回しにしがちです。
いつまでに独立する、いつまでに個人事件をどのくらい獲得できるようにする等、自分で目標を立てて、ときに追い込んでいくことが必要です。
逆算して目標を立てていくことで、いつまでに自分が何をしなければいけないのかということが見えてきます。
4-5 コツ5:圧倒的な実績を作る
弁護士が営業力を上げるコツの5つ目は、圧倒的な実績を作ることです。
相談者と話していると、やはり実績をよく見ています。解決事例が似ていて問い合わせたという声を聞くこともあります。
上手く解決することができた実績を積み上げていくことで、信頼を勝ち取ることができるようになります。
4-6 コツ6:得意な分野を作る
弁護士が営業力を上げるコツの6つ目は、得意な分野を作ることです。
弁護士の数が増えてきた昨今、勝ち残るためには差別化が必須です。
弁護士業界も専門化が進んでおり、弁護士が営業するにあたっても得意な分野を持つことが大切です。
例えば、どの先生も、一度は、「先生はどのような案件を扱っているんですか?」と聞かれたことがあるでしょう。
そのように質問された際に、この分野を扱っていますと自信を持って言えると、依頼や紹介も獲得しやすくなるはずです。
5章 弁護士のWEBサイト制作はリバティ・ベル株式会社にお任せ!
リバティ・ベル株式会社は、弁護士が代表取締役を務める会社であり、弁護士のWEBサイト制作に力を入れています。
WEB制作業者はたくさんありますが、業者ごとに得意不得意があり、弁護士業界に精通している業者はごくわずかです。
リバティ・ベル株式会社では、法律事務所のホームページやオウンドメディアの運営について圧倒的な経験とノウハウを確立しています。
例えば、弁護士がホームページを制作するにあたっては、「品位を害するような記載はしたくない」、「解決事例を自分で更新できるようにしたい」、「料金表を簡単に更新したい」、「所属弁護士会は必ず書いて欲しい」などの要望があるはずです。私自身がそうでした。
是非、先生方が独立するにあたって法律事務所の財産となるホームページを制作させていただければ幸いです。
まずはオンライン(ZOOM)にて簡単に先生のご要望をおうかがいさせていただき、適切なサービスをご提案させていただきます。
お気軽にお問合せください。
料金表については、以下のページから確認いただくことができます。
6章 まとめ
以上のとおり、今回は、弁護士の営業方法(営業活動)8つを説明した上で、営業戦略と営業力を上げるコツを解説しました。
この記事の要点を簡単に整理すると以下のとおりです。
この記事が、営業に悩んでいる弁護士の先生の助けになれば幸いです。
以下の記事も参考になるはずですので読んでみてください。