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起業・独立2024年5月14日
弁護士が食えないは嘘?食える弁護士になるため必要な能力3つを解説
弁護士は本当に食えないのか知りたいと悩んでいませんか?
弁護士になっても食えないのでは意味がないため、司法試験の勉強を続けるべきか不安になりますよね。
弁護士は、食っていくことができ、その将来性も十分な職業といえます。
2020年における弁護士の平均年収は2558万円であり、中央値は1437万円とされています。
これは、同年のサラリーマンの平均年収と中央値を大きく上回っているため、十分に食っていけるといえるでしょう。
また、「底辺弁護士」という言葉も一時期話題となりましたが、これは極端な例であり国選や法テラスを通して受任するだけでも年収480万円程度はいくはずです。
しかし、司法制度改革によって弁護士数が増加しているため、仕事を獲得するには弁護士に求められる能力を身に付けておく必要があります。
例えば、食える弁護士になるために必要な能力は以下の3つです。
実は、弁護士全体の収入は減少傾向にあるとされるものの、弁護士になる前に必要な能力を身に付けておくことで、食えなくなるリスクを可能な限り下げることはできるのです。
この記事をとおして、司法試験を目指している方や修習生の方たちに、弁護士になった後に必要な情報を提供することができれば幸いです。
今回は、弁護士が本当に食えないのかを説明した上で、弁護士の将来性や求められる能力について解説していきます。
具体的には、以下の流れで解説していきます
この記事を読めば、本当に弁護士が食えないのかよくわかるはずです。
目次
1章 弁護士が食えないは嘘?弁護士の年収
弁護士数の増加等により年収は減少傾向にありますが、全体として食えないほど収入は低くなっていません。
具体的には、弁護士の年収と中央値は以下のようになっています。
このように、弁護士の収入は食っていくために十分なものであることがわかります。
しかし、弁護士の就職難の発生や事件数の減少に伴い、競争が激化の一途を辿っているというのが現状です。
そのため、近年では弁護士による効果的な営業方法が重要視されてきています。
2章 弁護士が食えないと言われる理由5つ
収入が十分あるにもかかわらず、弁護士が食えないと言われるのは理由があります。
弁護士が食えないと言われる理由は以下の5つです。
それでは、各理由について順番に解説していきます。
2-1 理由1:弁護士数の増加
弁護士が食えないと言われる理由1つ目は、弁護士数の増加です。
2000年頃の司法制度改革により、弁護士数が増加しています。
具体的には、以下のように弁護士数が推移しています。
20年で弁護士数が約2倍になり、競争率が高まったことで依頼を受けられないおそれがあると言われているのです。
そのため、弁護士数の増加によって収入が減少し、食えないと言われる原因になるのです。
2-2 理由2:事件数の減少
弁護士が食えないと言われる理由2つ目は、事件数の減少です。
弁護士の業務は多岐にわたるものの、裁判は大きな収入源になることがあります。
しかし、事件数が減少傾向にあり、裁判による収入への期待も減少してしまっているのです。
具体的には、以下のように事件数が推移しています。
※出典:裁判所‐全裁判所の新受全事件数そのため、事件数の減少によって全体としての収入も減りやすく、弁護士は食えないと言われる原因になります。
2-3 理由3:弁護士の就職難
弁護士が食えないと言われる理由3つ目は、弁護士の就職難です。
司法修習後は、イソ弁(アソシエイト弁護士)として経験を積むケースが多いですが、弁護士数の増加によって法律事務所への就職が難しくなっています。
その結果、即独せざるを得ない状況に追い込まれ、十分な準備ができていないことから売上げが伸び悩み、廃業の原因になることもあります。
そのため、弁護士の就職難はその経済的基盤を危うくするため、食えないと言われる原因になりやすいのです。
弁護士が即独を成功させるコツについては、以下の記事で詳しく解説しています。
2-4 理由4:インターネットの普及
弁護士が食えないと言われる理由4つ目は、インターネットの普及です。
インターネットが普及したことで、法的疑問を解消するのが容易になりました。
例えば、法律記事や動画のほか弁護士への質問投稿等により、法的知識をある程度補うことができます。
こうした疑問の解決は利用者側には望ましいことですが、弁護士は相談件数の減少等により収入が減少するおそれがあります。
そのため、インターネットの普及は弁護士の収入を減少させ、食えないと言われる原因になるのです。
2-5 理由5:AIの登場
弁護士が食えないと言われる理由5つ目は、AIの登場です。
AI技術の発展により、弁護士の仕事がなくなるのではないかと話題になっています。
AIが行える弁護士業務は主に以下の3つです。
このようにAIは弁護士の業務をある程度代替できるとされています。
そのため、AIが弁護士の業務を侵食することで弁護士の仕事が減り、食えないと言われる原因になるのです。
3章 弁護士は食っていける!弁護士の将来性2つ
弁護士が食えないとされる理由は様々ですが、弁護士の仕事には将来性があり食っていけることが期待できます。
弁護士の将来性として大きいものには、例えば以下2つがあります。
それでは、各理由について順番に解説していきます。
3-1 将来性1:業務範囲の拡大
弁護士の将来性1つ目は、業務範囲の拡大です。
弁護士の業務範囲は広く、ほとんどの法律業務を行うことができます。
従来の弁護士業務に囚われる必要はなく、顧客のニーズに合わせて業務範囲を拡大することができるのです。
最近では、企業活動のリスクが高まったことで、M&Aや知財等の専門的知識を有するインハウスローヤー(企業内弁護士)のニーズが高まっています。
そのため、弁護士は業務範囲が広く、その将来性も期待できる仕事といえます。
3-2 将来性2:弁護士業務の特殊性
弁護士の将来性2つ目は、弁護士業務の特殊性です。
AIの登場によって、弁護士はその仕事を奪われてしまうのではないかと懸念されています。
しかし、現状のAIは契約書の作成やレビュー等の単純な作業を中心としているため、複雑な業務に対応できないとされています。
また、仮に複雑な業務に対応できるようになっても、弁護士の業務範囲の広さを活かして、AIが対応していない業務を狙っていくことも考えられます。
他にも、弁護士業務は依頼者とのコミュニケーションが重要となるため、コミュニケーションの過程をAIが代替することは難しいでしょう。
そのため、このような弁護士業務の特殊性から、AIが完全に弁護士に取って代わることはできず、弁護士の将来性は高いといえるでしょう。
4章 食える弁護士になるために必要な能力3つ
弁護士数の増加によって埋もれないようにするには、食える弁護士に必要な能力を磨くことが重要です。
食える弁護士になるために必要な能力は以下の3つです。
それでは、各能力について順番に解説していきます。
4-1 能力1:高い専門性
食える弁護士になるために必要な能力1つ目は、高い専門性です。
なぜなら、弁護士の業務範囲は広いため、得意な分野をもっておくとアピールがしやすくなるためです。
例えば、得意分野があれば「〇〇に強い弁護士」「〇〇問題に注力している」といったように、扱いたい分野を伝えやすくなるのです。
そのため、食える弁護士になるためには、高い専門性を身に付けておくこといいでしょう。
4-2 能力2:コミュニケーション能力
食える弁護士になるために必要な能力2つ目は、コミュニケーション能力です。
なぜなら、弁護士はコミュニケーションの中で適切な解決方法を模索することになるためです。
例えば、依頼者との相談の場面では、より多くの必要な情報が引き出せるように傾聴力が重要とされています。
そのため、食える弁護士になるためには、コミュニケーション能力を身に付けておくことが重要です。
4-3 能力3:マーケティング能力
食える弁護士になるために必要な能力3つ目は、マーケティング能力です。
近年、弁護士の営業競争は激化しており、顧客獲得のためには弁護士が営業をすることが求められています。
例えば、弁護士におすすめの営業方法としては以下の8つがあります。
ただし、弁護士の営業方法は、職業倫理上一部禁止されている方法があるため注意が必要です。
禁止されている営業方法については、以下の記事で詳しく解説しています。
5章 弁護士が独立する際のWEBサイト制作は、リバティ・ベル株式会社にお任せ
リバティ・ベル株式会社は、弁護士が代表取締役を務める会社であり、弁護士のWEBサイト制作に力を入れています。
WEB制作業者はたくさんありますが、業者ごとに得意不得意があり、弁護士業界に精通している業者はごくわずかです。
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WEBサイト制作料金表|リバティ・ベル株式会社6章 まとめ
今回は、弁護士が本当に食えないのかを説明した上で、弁護士の将来性や求められる能力について解説しました。
この記事の要点を簡単に整理すると以下のとおりです。
この記事が、本当に弁護士が食えないのか知りたいと悩んでいる方の助けになれば幸いです。
以下の記事も参考になるはずですので読んでみてください。